お腹・腹部のベイザー脂肪吸引、失敗4つをまとめ

かつての脂肪吸引手術はカニューレを言う吸引管を皮下に挿入して物理的に脂肪細胞を除去する方法が主流になっていました。

カニューレには脂肪をかき取るための刃が付いており、皮下の結合組織の中から脂肪を除去するので皮下の血管や神経に損傷を与えることがあり、出血量も無視できないため脂肪除去率は50%程度とされていました。

また手術後の内出血や痛み、浮腫みなどの回復過程で起きるダウンタイムの問題も手術を受けた人にとっては負担になっていました。

これらの課題を解決し、最近急速に普及が進んでいるのが、お腹・腹部のベイザー脂肪吸引です。

一見メリットがあるこの治療ですが、しかしながらトラブルも発生しています。

失敗例についてをまとめた情報が少ないため、このページで解説していきます。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引、失敗4つをまとめ

脂肪の取りすぎで皮膚が窪む・でこぼこになる

この脂肪吸引は特殊な薬液を麻酔と共に注射しておきます。そしてカニューレ挿入部を切開しカニューレを挿入します。

カニューレの先端からはベイザー波と言う、脂肪細胞のみを周囲の組織から遊離させる作用のある特殊な超音波を照射することが出来る構造になっています。

そのためベイザー波を照射すると脂肪細胞のみが結合組織から離れてくるので、カニューレで吸引するだけで脂肪細胞を吸引することが可能になりました。その結果、脂肪の除去率は従来の脂肪吸引手術の倍近く効率的になりました。

そのため脂肪の取りすぎで皮膚が窪んだり、でこぼこになったりする事例が出てきました。

従来の脂肪吸引は浅い層の脂肪を吸引するのに限界がありましたが、お腹・腹部のベイザー脂肪吸引では浅い層も深い層もどこの脂肪でも除去することが可能になっています。

そのため取りやすい箇所から脂肪を吸引していくと、この場所では皮下脂肪を大量に吸引したが、別の場所ではさほどの皮下脂肪を除去していないような手術結果もありうるわけです。

皮下脂肪の吸引量のばらつきがでこぼこや窪みに繋がるので、適度な脂肪量を全体からバランスよく吸引することが重要になってきます。

でこぼこや窪みはどの箇所でも発生しえますが、腹や太ももなど施術範囲が広い場合に頻発する傾向があると言われています。医師の吸引技術の良さは経験した症例数に比例します。

主治医の担当してきた症例数や経歴などを確認しておきましょう。

でこぼこは手術後の回復過程で硬縮が生じた際にも発生してきます。これは結合組織が増加することで手術部が硬くなる生理現象ですが、マッサージなどで軽減させることも可能です。

脂肪吸引後は何もしないで放置しておくとボディラインが崩れやすいことを念頭に置いて、浮腫みや硬縮のケアを怠らず、でこぼこが出ないように気をつけましょう。

皮下脂肪の取り残しで痩せない

お腹周りは脂肪量が多いのでかなり大量に皮下脂肪を吸収しても、思ったほど細くならなかったと落ち込む人もいます。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引では脂肪除去率が向上し、出血量も従来型の脂肪吸引手術に比べて7分の1に止まるため、数千cc以上の脂肪吸引も可能になっています。

しかし脂肪吸収量が多すぎるとでこぼこなどが発生していしまう危険を秘めています。従来の方法では浅い場所の脂肪は吸引するのに難がありましたが、お腹・腹部のベイザー脂肪吸引では浅い層の脂肪も除去することが可能です。

浅い層の脂肪を取りすぎるとその部分の肌が変色したりもします。

また手術後のボディラインの理想像を医師に正確に伝えることも重要です。医師との間で共通したイメージを持っていないと、医師サイドは十分な脂肪吸引が行え成功したと考える反面、患者は思ったほどの脂肪吸引による効果を実感でき無かったことにはえてしてありえる話です。

もちろん皮下脂肪を取り残すこともあり得ます。しかし注意しておくべきことは皮下脂肪をゼロにすることは出来ないということです。過度の期待が手術後の不満に繋がることがあります。

脂肪がついているのに我慢がならなくて、極端にスリムな体形を希望することは危険ですし、現実的でもありません。過剰な脂肪吸引は表面のでこぼこや垂れ下がった皮膚によるたるみが出てしまい美容上の効果も半減してしまいます。

そこで十分な量の脂肪吸引が行われたにもかかわらず、指で脂肪がつまめる限り、まだ不満があるとクリニックを渡り歩く人もいます。

実際の話、皮膚に余裕が無ければ満足に体を動かすことができません。指でつまめる肉も実は皮膚だけで脂肪は殆ど無い場合もありえます。

脂肪細胞はエネルギーが必要なときに、エネルギーに変換され私たちの生体活動を維持している側面もあるのです。脂肪細胞はある程度の量は生きるうえで不可欠なものと考えましょう。

脂肪吸引後に注意すべきはむしろリバウンドのほうです。脂肪細胞が直接除去されているので、痩せやすく太りにくい体内環境にあるとは一般的には言うことが出来ます。

しかしながら先ほど解説したように体内には脂肪細胞が存在しています。除去された脂肪細胞の機能を代償しようとして、残りの脂肪細胞が活動するわけです。ですから余分な栄養分はそのまま残りの脂肪細胞が取り込みます。

油断して暴飲暴食でもすれば、別の箇所、例えば二の腕やふとももなどに皮下脂肪が蓄積されることになるのです。生活習慣を見直してくれぐれもリバウンドは防止しましょう。

たるみ

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引では脂肪吸引後のたるみが出ることがあります。

これはお腹・腹部のベイザー脂肪吸引が脂肪細胞のみを遊離させて、選択的に皮下脂肪を吸引が可能になってきていることと関係があります。

適度に脂肪吸引すると脂肪細胞が存在していた間隙にはリンパ液などの体液が染み込んできます。

結合組織を損なわないのがお腹・腹部のベイザー脂肪吸引の特徴とはいえ、脂肪除去後は結合組織に緩みが生じてむくみが出易い状態になっています。

この過程では十分な圧迫固定や適度なマッサージを加えることで皮下組織が引き締まり、皮下脂肪が減ってもたるみが出ることも無く、キレイな部分やせを手にすることが出来ます。

反対に脂肪吸引時にとにかく皮下脂肪の除去量だけに着目して、過剰に脂肪吸引していまうと後日のたるみ発生による失敗に繋がります。

腹のように分厚い皮下脂肪がある場所では、脂肪も浅い層、中間の層、深い層のように3つの層に分布しています。

浅い層の脂肪までも90%以上の脂肪を吸引できるので、腹囲を縮める上では脂肪吸引量を多くすればするほど効果的と考えることが出来ます。

そこに落し穴があるのです。つまり全体の脂肪量を吸引しすぎてしまうと、脂肪細胞が存在していた皮膚があまってしまい、残った結合組織によって引き締めることの限界を超える皮膚の部分がたるみになってしまいます。

急激なダイエットをしたときも、極端な体形変化があると同様に皮膚にたるみが出ることもありますが、こちらは美容手術なのでたるみが出ては失敗と考えざるを得ません。

たるみが多すぎるときは、最終的には手術で余計な皮膚を切除することが必要になるほどです。

そのためたるみが出るのは術者の技術不足によるところが大きいと言えます。

たるみを避けるには一箇所のみから脂肪吸引するのではなく、複数個所から脂肪吸引をすることでお腹周りの皮下脂肪をバランスよく減量させることが必要とされています。

ただしお腹・腹部のベイザー脂肪吸引手術後は問題なく手術が終了しても手術後の回復過程の中でむくみやすく、たるみも出易いので、時間の経過と共に皮膚が引き締まって表面のハリも回復していきます。

術後1月程度は手術後の腫れや浮腫みが回復してきて、すこしずつ痩身効果も実感できてきます。3-6月程度経過すれば皮膚が引き締まって、術後のたるみも解消されていきます。

脂肪除去量とボディラインの維持の両面で脂肪吸引してくれる医師にかかってください。

カニューレの傷跡が残る

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引は美容外科手術なので、大きく開くことはありませんがカニューレを挿入するために小さな範囲であるとはいえ、メスで切開する必要があります。

切った後は縫合するわけですが、縫合を巡っても注意が必要です。

傷跡が目立つ形で残ってしまっては美容効果も半減します。ここではカニューレ挿入に伴う傷跡の変化やケアについて解説いたします。

傷跡は医師の技術と手術を受ける人の体質によっても違う経過を辿りますが、まずは傷跡の一般的な経過について考えて見ます。手術の際には傷跡が目立たないように皮膚の線にそう方向で切開がされることが多く、開腹と共に目立たなくなります。始めから傷が目立ちにくい場所を選択して切開がされるので多くの場合には時間の経過に従って目立たなくなります。

傷の治り方としては、始めは赤い線として少し目立ちます。縫合箇所が赤い線の形で残る期間は1月程度継続すると考えてください。このあと2,3月ほどかけて、赤みが薄くなり白みを帯びてきます。

半年から1年もすればさらに白くなり周囲の皮膚ともなじんで、殆ど目立たなくなります。

この経過を辿る方が殆どですが、中には1年たっても赤みが残ったままになる人もいます。

中には術部の肉が盛り上がってきて赤みをおびた瘤を形成することがあります。このように盛り上がったり、かゆみを覚えたりするとケロイドの可能性があるので一般の皮膚科を受診する必要があります。

ちなみにケロイドは悪性のがんではありませんので、その点の心配は不要ですが、放置するとさらに増大することがあるので注意してください。

時間がたてばキレイに直ることは分かりましたが、早く消す方法はないものでしょうか。

まず手術の場所を先生と十分話し合う必要があります。露出の多い季節などに人目に付きにくい箇所で、自分の生活スタイルにあった場所を選択するようにしましょう。

案外重要なのは縫合が丁寧にされることです。切開場所は抜糸するタイプの糸とそのまま体内に吸収されてしまい抜糸不要の糸があります。傷跡が残りにくいのは抜糸するタイプと言われています。

縫合不全に遭遇する可能性があるので、再縫合が必要になったり、きれいに傷口が治らなかったときは保証で縫合してくれるクリニックかどうか確認しておきましょう。

セルフケアとして傷跡は紫外線に曝さないことです。紫外線を浴びると色素が沈着して傷口が黒ずんでしまうことがあります。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引を失敗した体験談・口コミから考察できたこと

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引での失敗した口コミはどのようながあるのでしょうか、実際の口コミで失敗例を検討し、私たちは失敗に遭遇しないための参考意見としてみましょう。

値段が高い割りに脂肪が減らず、思ったような細さにならず、半年たっても傷跡が残っている。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引は脂肪吸引量が改善されているとはいえ、術者の技術が不足していれば除去量が思ったほどにならないことがあり得ます。傷跡が半年以上立っているとの経験談をみると縫合も杜撰に行われた可能性があります。

クリニック選びの際には実際の手術例なども公開していれば技術に自信を持っていることの表れなので、主治医の技術の情報公開に積極的なクリニックの中から選択しましょう。

太ももやお尻と同時にお腹の脂肪吸引も受けたが、腹にでこぼこが出てしまっている。後日縫合がはずれ再縫合が必要になった。保障期間内に相談をしたが体質や年齢のせいといわれ、それで押し切られた。

でこぼこが出るのは、既述したようにボディラインに沿って適切な脂肪吸引が為されなかったことが原因です。人間の表面の皮膚はなだらかな曲線を描くように出来ています。

また腹回りの脂肪は付着量が他の箇所に比べて多いわけですが、深さによって脂肪吸引の難易度が高まります。

手術後のボディラインを想像出来ない術者では、手術後にでこぼこが目立つといった失敗に繋がります。ただし圧迫固定など自分で出来るセルフケアを継続することもでこぼこにならない上でも重要です。

この口コミの方も縫合について杜撰だったことが窺えます。脂肪吸引では切開するのは小さい範囲に限られるはずですが、逆にそれが縫合不全などを招いている可能性があります。縫合が丁寧であることは思った以上に重要な要素と考えて良さそうです。

腹部に凸凹が出て不満がある。手術後は麻酔もさめない段階で営業時間終了だからと、帰宅を促される始末。術前のカウンセリングでは早口でしゃべられて理解も出来ないのに、やたらと手術をするように決断を迫られた。

脂肪吸引後のマッサージの必要性や、3月間の圧迫固定などの説明も事前に説明して欲しかった。

手術に踏み切ることに注視した説明でカウンセリングとして不十分な印象を受けます。この方の経験談では圧迫固定やマッサージなどのセルフケアの重要性を手術後に知ったことからすると、手術後のケアについての説明も不十分だった可能性があります。

凸凹は自らの手で防止できる部分もあるので、事前の十分なカウンセリングの重要性を再認識させられる口コミです。

記事のまとめ・お腹の痩身整形が上手なクリニック・医師とは?

お腹周りの脂肪が付いてボディラインを何とかしたいと悩んでいる人は多いはずです。

ダイエットによる減量効果を期待するのが一般的な方法です。余計な脂肪が付く原因は脂肪分が多い食事や、糖分の多いお菓子やスイーツ類などがあります。

どれも誘惑的な色合いやおいしそうな臭いなど誘惑に駆られがちです。特に注意するべきは糖類もマーガリンなどの脂肪類がたっぷり乗ったスイーツのパンや油で揚げたドーナッツなどです。

過剰な糖分は肝臓でグリコーゲンに加工されますが、それでも蓄えきれない糖分は脂肪に取り込まれ、中性脂肪の増加の要因になります。脂肪分は当然吸収されれば皮下脂肪などに蓄えられます。

自分に甘い食生活を続けていると、皮下脂肪はたまるばかりで、特にお腹周りの脂肪は見た目に目立つばかりでなく、いままで履けていた服も入らなくなり美容上のマイナス変化をもたらす点で、とかく悩みを覚える場所です。

食べて太ったなら、口から入るカロリーと消費するカロリーの収支を変更すれば良いのですが、生憎なことに食べる量を減らす分、腹回りの脂肪分が減るわけではありません。

女性に多い皮下脂肪分は運動によって減らすには相当過酷な運動を継続する必要がありますが、無理な節制でダイエットに挑戦するとリバウンドの元です。

腹回りの脂肪分を減少させることはボディラインを開腹させることに繋がります。しかし部分やせをするのに適当な方法が無いのであれば、脂肪吸引をすれば一挙に解決します。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引などのように従来の脂肪方法の課題を相当程度解決した方法で脂肪吸引をすれば、ダウンタイムの問題もかなり負担が軽くなっています。

とはいえ、お腹周りの脂肪吸引は脂肪除去量が多いので、程度の差はあれ術後にダウンタイムを経験することは避けられません。

口コミでも失敗例とは必ずしもいえない方の内容もあります。

これは主治医との間で適切なコミュニケーションや患者目線での情報開示が行われていなかったと、考えられるところです。

効果ばかりを強調して、手術後の対処や長期的な日常生活までも視野に入れて、事前のカウンセリング体制が充実しているクリニックを選ぶことが重要です。

お腹・腹部のベイザー脂肪吸引は皮下脂肪を大量に除去できる点で、成功すればボディラインの劇的な回復が見込めます。失敗しないためにも経験実績を積んだ信頼できるクリニック選びを大事にしてください。

ベイザー脂肪吸引の解説書の整形相談

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