腰のくびれは、皮膚表面近くに伸びている浮動肋骨を頂点にして、骨盤の左右についている腸骨によって突き出た部分を底にして形成されています。
上と下が骨に画されていますが、その間の部分には骨がありません。
腹や腰には骨がない分が多く、柔軟性が高いため脂肪細胞が膨張しやすく贅肉が多くつく傾向があります。
太って脂肪が大きくなると腹の全周囲に肉が付いてくるので、腰周辺のボディラインから崩れてきて、やがて腹が出てきて前からも横からも贅肉のおかげでますますボディラインは崩れていきます。
くびれが若干直線に近づいただけでも、体形の印象はがらりと変わります。ましてやさらに脂肪がついて横方向に贅肉がはみ出したかのような体形になってくれば、服のサイズも合わなくなり、服のチョイスも限られてきます。
腰に付いた脂肪はわずかでも大きな外見の変化をもたらすので、腰の脂肪をどうにかしたいと考える人は多いはずです。
このような時まずダイエットを考えますが、食事量を減らして一時的に脂肪細胞が小さくしてはいても食事量が回復すれば余分な栄養は脂肪細胞に溜め込まれてもとにリバウンドしてしまいます。
部分ヤセをダイエットで目指すのは事実上困難です。皮下脂肪は全身に満遍なく分布しています。
しかもダイエットでまず減少してくるのは、浅い層にある皮下脂肪です。浅い層の皮下脂肪は胸に多く分納しているのでバストから肉が落ちてくるので、腹や腰の皮下脂肪が減少してくるのはその後になります。
逆にリバウンドすると腹や腰の深い層にある皮下脂肪から先に肉が付き始めるのでダイエットを反復するほど、バストは小さくなり、腹回りの肉はますますたまることになります。
ダイエットの失敗を繰り返すうちに、ますますボディラインが崩れていくことになります。
その意味で長年の生活習慣で溜め込んだ脂肪細胞自体を除去する脂肪吸引は極めて効果的です。
脂肪吸引における術後の経過をまとめました。
Contents
手術当日(1日目)の注意点
腰の部分に脂肪のおかげで余計な肉が付くと、女性独自の美しいくびれによる曲線が感じられなくなり幼児めいた印象になってしまいます。気をつけていても腹回りでまず肉が付いてくるのが、腰の部分です。
少し脂肪が付くだけで滑らかな曲線が崩れる上に、大量に脂肪が付くと寸胴を飛び越えて酒樽体形になってしまい服でごまかすことも出来なくなります。
太ももやお尻、ある程度までは腹部も衣服の下に隠れてしまえばさほどのボディラインの印象変化を与えることはないでしょう。
しかし腰に脂肪が付いておわんじょうにわき腹周辺に脂肪が付いてしまうと、外からも体形変化は明らかです。
腰の脂肪をどうにかしたいと悩んでいる人は多く、ダイエットに挑戦する動機のひとつに、腰のくびれを取り戻したいと言う願望を指摘することが出来ます。
脂肪は満遍なく体に蓄積されていくので、くびれがなくなって、曲線が消失していく過程にはある程度の時間経過が必要です。
腰まわりにはみ出るほどの脂肪を探知できるとすれば、すでに脂肪は相当過剰に蓄積されていると判断されます。ありまあまる脂肪を燃焼させてかつてあったクビレを取り戻すのは並大抵の努力ではありません。
一刻も早くくびれを手に入れたいと考えるのであれば、脂肪吸引は効率的で印象変化上の効果も絶大です。
しかし一口に脂肪吸引といっても、手術である以上はできるだけ一回で、しかも大量の脂肪を除去してくれる方法であることが理想的です。
その点で考えれば新技術を導入し従来の脂肪吸引の課題を克服した手術が最近では、多くの美容クリニックで導入されています。それが腰部のベイザー脂肪吸引手術です。
従来の脂肪吸引はカニューレをいう吸引管を皮下組織に挿入し、脂肪組織を刃でかきだしながら脂肪を吸引していました。
皮下組織の中の脂肪は網目状の結合組織の中でドリップ状に存在しているので、この方法では50%程度が回収の限界でした。
腰部のベイザー脂肪吸引ではベイザー波と言う志望にのみ作用する特殊な超音波を照射して、脂肪細胞のみを遊離させて吸引するので吸収率は90%以上に上昇しました。
しかし手術であることには変わりはないので、手術時は麻酔のおかげで痛みはありませんが、麻酔が切れてくれば、当然痛みが出てきます。
手術当日は痛みが一番強く出るので必要に応じて、処方された鎮痛剤を服用して痛みをコントロールしてください。帰宅後は手術当日は安静にして下さい。
術後2日目3日目の経過やアフターケアの注意点
脂肪吸引手術について避けて通れないのがダウンタイムの問題です。ダウンタイムとは脂肪吸引後の皮下組織の回復過程の時間のことを意味します。
この期間には皮膚の回復過程に応じて様々な症状や外的変化をもたらすことになります。
この時期の乗り切り方如何で、脂肪吸引後のキレイな仕上がりに影響を与えることになるので適切な対処法を講じる必要があります。
腰部のベイザー脂肪吸引手術は脂肪吸引の際に皮下組織へ与えるダメージが軽減されてはいますが、症状には個人差がありダウンタイムの症状が強く感じる場合もあります。
ダウンタイム症状が発生する仕組みを考察して、対策をとる上での参考にしておきましょう。
脂肪吸引後の皮膚は脂肪組織が除去されて結合組織はゆるくたるみやすい状態に変化しています。
脂肪組織が喪失した場所にリンパ液が流入して、皮下組織が体液に浸されている状態なので水分が過剰気味になります。
体液に溢れかえり結合組織のまとまりが悪くなっています。そのまま放置しておけば過剰な水分でぱんぱんに腫れあがった状態になります。
これが浮腫、むくみが生じた状態です。浮腫みを対処せずにおくと、状況が固定化し回復後のたるみなどの原因になります。
また腰部のベイザー脂肪吸引であっても結合組織をある程度損なうので内出血が生じていることもあります。
腰部のベイザー脂肪吸引の手術直後からダウンタイム対策ははじまるとのスタンスで臨むべきでしょう。それでは術後2,3日までの時間経過を追いながら対処策を紹介してみましょう。
手術直後は術後のむくみや内出血を抑えるために圧迫固定帯がされていいるので、翌日に外すようにします。
手術後数日は損傷の回復や感染症防止のために、抗生物質や痛み止めや腫れの緩和のための鎮痛剤等が処方されます。
指示に従い抗生物質は飲み切り、鎮痛剤などは必要に応じて服用しましょう。手術当日には、脂肪吸引の際には体液や血液も同時に回収されるので、水分が失われ電解質も失われています。浮腫みやすいからと水分を控えるのは良くありません。
スポーツドリンク等をうまく使って、水分補給もきちんと行うようにしてください。
翌日にはクリニックで圧迫固定帯が外されるでしょう。圧迫固定帯が外されればシャワーを浴びることは可能ですが、切開部は強くこすらないように気をつけてください。
シャワー浴びた後は、医師の指導に従い消毒して患部を感染症の発生を防ぐようにします。
術後1週間2週間の経過やアフターケアの注意点
腰や腹部では脂肪回収量が多くなりがちです。腰の脂肪吸引では併せて腹部や臀部も同時吸引することもあるので、広い範囲の皮下組織の中をカニューレが移動することにもなるので、ダウンタイムが強く出る傾向があります。
腰部のベイザー脂肪吸引では結合組織へのダメージが抑制されてはいますが脂肪吸引量が多いとダウンタイムの症状はある程度は出ると考えておきましょう。
そのため圧迫固定帯を外して後も、専用の圧迫固定具を装着することになりますが、手術後1週間経過するくらいまでは、圧迫に違和感を感じるのが普通です。
数日は寝返りをうつ際に腰に刺激が伝わり、痛みで目を覚めることもありますのでクッションをあてがうなどの工夫も必要です。
他の部位の脂肪吸引に比べても痛みは少し長引く傾向があるので痛み止めをうまく使ってコントロールします。痛みは4日目くらいになれば自然回復も進むので軽減してきます。
抜歯は手術後1週間くらいで行われることになります。最近の切開部の縫合では縫合後は抜糸せずにそのまま体内に吸収されるタイプのものありますが、傷跡の残りにくさから言えば抜糸タイプの糸で縫合に軍配が上がります。
傷跡は一週間程度の経過ではまだ赤い線として残っています。
腰なので紫外線に当たると言うことは考えにくいですが、薄着の季節では服を透過して紫外線に曝される危険もあります。
紫外線に曝されると色素が沈着し黒い線として残ることがあります。赤みが消えてくるまではテーピングしておいてください。
術後7日くらいになると専用具による圧迫にも慣れてきてはいますが、起床時にベッドから起き上がるときなどに力が入りにくく感じることがあります。これは圧迫により負荷を受けているためとむくみがまだ残っていることによります。
動作時には圧迫具がずれやすいのでこまめにズレを調整してください。
浮腫みが出ているときには、就寝時に頭よりも高い位置に足が来るようにしておくと、余計な体液が心臓方向に還流しやすくなり症状軽減に役立ちます。
1-2週間くらいになれば内出血もひいて色が薄くなります。痛みや浮腫みもかなり軽減してきますが、この時期あたりから、手術部位に硬く感じる部分が出てきます。これは拘縮と呼ばれる状態で、人体の生理的反応です。
脂肪組織がなくなり結合が緩んだところに、繊維組織が増殖してきて再度結合組織を回復させようとする反応です。
指先で潰すようにマッサージしたり、揉み解すようにしてください。
術後1か月~半年の経過やアフターケアの注意点
術後1月くらいになれば、内出血はほぼ薄まり、腫れはほぼなくなってきています。手術前の体形くらいには回復してきます。
手術前に戻ると言うとおかしく聞こえますが、手術後は浮腫みが出ているので、逆に手術の結果サイズが大きくなっていることもあるます。
浮腫みがとれて漸く手術前の体形に戻り、これ以降痩身効果が現れて行くという経過を辿ります。
手術部では拘縮が進むので、でこぼこを感じることがあります。硬くなった場所は指先で潰す感覚でのマッサージを継続して皮下組織の引き締めを促すようにして、滑らかな肌へと回復させるようにします。
術後1月以降は痩身効果が出てくるので、部分ヤセ効果を実感できてくる頃です。
プロポーションが回復するのでテンションがあがって、食欲も増しそうですが、これ以降はリバウンド対策が重要になります。
腰部のベイザー脂肪吸引手術して脂肪細胞自体が減少しているのに、リバウンドなんて無縁と考え勝ちになりますが、誰にでもリバウンドの危険があります。
ダイエットでは一般的には摂取カロリーを少なくすることで脂肪細胞のサイズを小さくして減量を目標にしているので、食べる量が増えれば脂肪細胞が栄養を取り込み再び大型化してしまいます。
これに対して、腰部のベイザー脂肪吸引では脂肪細胞の数自体を減少させるので通常のダイエットに比べてリバウンドが起こり難いと考えられている理由です。
しかしながら、脂肪細胞が減少したとは言え、別の脂肪細胞が存在しなくなった脂肪細胞の補償を行おうとします。
そのため手術前の生活習慣を再開すれば過剰にエネルギーを摂取すれば余計な栄養分は脂肪細胞に蓄積されていくことに変わりはありません。
他方で手術直後は既述のように、浮腫み出ますが個人差があります。浮腫みが強く出る体質であれば手術直後の浮腫みがでた自分の姿に失望して、自棄になって暴飲暴食に走ったりしないように気をつけましょう。
リバウンドを防止する上で大事なことは、このような症状を改善させるためのセルフケアを継続することです。専用のサポーターを用いて浮腫みが出ないようにしましょう。
手術を踏み切ることに至った経緯には、余計な脂肪を溜め込ませる生活習慣が横たわっています。
ストレス解消に暴飲暴食するような乱れた生活習慣は見直すことが必要です。腰部のベイザー脂肪吸引は部分ヤセをもたらしてくれますが、その効果を維持できるかどうかはリバウンドしない生活週間を日常化させることにかかっています。
腰部のベイザー脂肪吸引のダウンタイムの体験談・口コミ
腰部のベイザー脂肪吸引手術を受けるにあたってダウンタイムの経過が気になるところです。口コミを通して経験談の中からダウンタイムの概要を把握してみましょう。
インフォームドコンセント不満足の口コミ
「腰と同時に腹部全体の脂肪吸引を受けました。日帰りと聞いていたので翌日から仕事を入れましたが、すわり仕事にも関わらず、痛みとガードルによる締め付けがきつく感じました。ヒリヒリした火傷に似た痛みが続き、お腹では拘縮がおきてでこぼこした箇所もあります。痛みや浮腫みについてもっと説明して欲しかったです。」
腹部全体と同時に腰部のベイザー脂肪吸引手術を受けた方の口コミですが、広範囲の脂肪吸引のためにダウンタイムの症状が強く出たようです。
脂肪吸引量も相当な量になると思われますが、翌日から仕事に復帰するのは体への負担になります。初期に安静を摂ることがその後の回復にも影響を与える可能性があります。
どうやら事前のカウンセリングでもダウンタイムに付いての十分な説明を受けていない印象があります。
腰と同時に腹部などの負担の強い脂肪吸引を受ける際には、数日は休みを取るくらいの余裕を持ってスケジュールを立てるべきでしょう。
半年後、満足の口コミ
「腰部分を広めに吸引したので仕事復帰は無理と思いましたが、デスクワーク中心なので脂肪吸引後すぐに職場復帰しました。手術後半年たちましたが、リバウンドもなく満足しています。」
腰部のベイザー脂肪吸引の結果ダウンタイムも軽く、順調にスリムになり、リバウンドもなく維持されている方のようです。
漫然と生活習慣を改めないとリバウンドの危険がありますが、6月たっても維持しているので生活習慣の見直しも実践しているのでしょう。術後の生活習慣についてもカウンセリングや食事指導をしてくれるクリニックもあります。
ベイザーリポの口コミ
「ベイザーリポ脂肪吸引を受けました。見た目的にもサイズ的にもウエストが細くなり満足しています。別のマシーンで脂肪吸引を受けた経験がありますが、その時より負担が軽いのは確かです。それでもきつい仕事はしばらく無理なので、休暇をとって受けた方が良いです。」
一度脂肪吸引の経験をもつ方の口コミですが、軽くなったとはいえダウンタイムはあるようです。
個人差があるとはいえ、若干強めに出たようです。数日は安静にするくらい余裕を持って手術を受けた方が安心です。
術後まもない口コミ
「内出血はほとんどない、と説明を受けたが実際は出血があり3日たってもまだ腫れています。まだ3日目なのでどうともいえませんが、失敗ではないかと心配です。」
腰部のベイザー脂肪吸引は広い範囲ではある程度出血は避けられません。ダウンタイムの症状が強い時期は鎮痛剤をうまく使って乗り切ってください。
記事のまとめ・腰部の痩身整形が上手なクリニック・医師とは?
脂肪吸引の際には皮下組織へのダメージを軽くすることが重要です。
皮膚の回復過程にあるダウンタイムの際に痛みや内出血、浮腫みなどの症状が強く出ると日常生活に影響が出るばかりでなく、皮膚の拘縮も酷くなり肌の滑らかさやハリが失われることにもなりかねないからです。
この点で、腰部のベイザー脂肪吸引は皮下組織へのダメージを軽くする技術を採用しているので、ダウンタイムに伴いう症状を軽減されています。
とはいえ腰部のベイザー脂肪吸引の長所を生かせるかどうかは施術する医師の技量によるところが大きいです。脂肪吸引について経験豊富な実績のあるクリニックで手術をうけることが重要です。